2010/05/25

Smythsonに恋しちゃいました

手書きの良さに目覚めて、半年。
今まで、スケジュール管理はGoogle Calenderにお任せしていましたが、紙の手帖がもちたくなって、お試ししてきました。

最初に入手したのが、Quo Vadis Excective4。これは、ずいぶん前に、真四角の形の可愛らしさと、ヴァーチカルタイプの使いよさが気に入って、数年、愛用していました。
ただ、いかんせん持ち歩くのにはちょっと大きい。
Moleskine Large Squaredを持ち歩くと、2冊はさすがに…ということで、これはデスク常駐に。使い方も、スケジュール帳というよりも、毎日のタスク管理用に落ち着きました。
時間軸は無視して、GTD+Rで洗い出した、あらかじめわかっている仕事とプライベートのタスクを書き出して行きます。この方法で便利なのは、毎日やらなければならないルーティーンワークや、やり残したタスクを横に→を延ばして行ける点です。
このアイディアは、「ほしのちゃんネル」さんのエントリーを参考にさせていただきました。

続いて、持ち歩ける手帖を何か、と思い同じく「ほしのちゃんネル」さんが使っていらっしゃる能率手帳の、普及版4月始まりにトライしてみることに(ほしのさんは、なんと革装のゴールドをお使いとのこと)。
能率手帳も、実はQuo Vadisを使う前に、何年か使ったことがありました。でも、あのいかにも「ビジネスマン向け」という装丁に馴染めず…。
万年筆の書き心地が素晴らしい紙質と、コンパクトサイズ で持ち歩きに便利、という点では申し分ないのですが、いかんせん、装丁が…。普通の1月始まりの装丁だったらば、なんの問題もなかったと思うのですが(それなりに年齢を重ねて、あの素っ気ない装丁が逆に味わいだと感じられるようになりましたよ、わたしも)、4月始まりは、あの装丁のものが見当たらなかったんです…。
そして、左ページの時間のメモリが逆に邪魔に感じられてしまい、どうもこれもイマイチわたしには馴染めず。
時間に縛られる予定も1日に一つや二つある日もあるのですが、毎日ではないので、あのメモリがなんとも半端に意識のうちに侵入して来て、無視しきれないのです。
 右ページも、日々のタスクや買い物の記録を記入するには足らないし、と。

うーん、何か別の手帖で「コレだ!」というものはないかしら、と思い始めたところで、実物を見てみたいなぁ〜と思っていた「ノート&ダイアリー」というムック本と、書店で遭遇したので、さっそく購入。
そこで見つけたのがSmythsonのダイアリー。この手帖、学生時代に「センスがいいなぁ〜」と常々思っていた先輩が、何年か愛用していらしたので、知ってはいたのですが、伊東屋などでは見かけたことがなく、すっかり忘れていたのでした。

薄くて軽いにもかかわらず、万年筆で記入しても裏写りがない、というのに惹かれて、取り扱いがあるというヴァルカナイズド・ロンドンへ実物を見に行ってみたのですが、なにしろ5月も半ばになろうという時期。ノートはいろいろな種類の在庫がありましたが、ダイアリーは入荷の予定なし、とのこと。紙や表紙の材質、装丁の基本は一緒というノートを手に取ってみて、その薄さ軽さ、たたずまいの美しさにすっかり魅せられてしまいました。
とはいえ、ノートは今の所、Moleskine Largeを使うという方針に変更はないので、2011年版が出るまでお預けかなぁ〜、とちょっとがっかりしながらお店を後にしました。

とはいうものの、やはり諦めきれず、ネットで検索した本家のサイトを見てみると、なんとまだ2010年版の扱いがあります! そして、2010-11という日本でいうところの4月始まりらしきバージョンも。しかも折からの円高のおかげで、価格も日本で買うよりも、かなりリーズナブルな模様。これはもう、買うしかないでしょう!と気持ちが固まり、どれにしようかとサイトをじっくりと観察。表紙の革の色と、紙の手帖を使い続けるなら、おそらく2011年版を今年の秋には何かしら入手してしまうであろう、という予想から、1月始まりのPanama Diaryの赤を註文したのでした。

注文してから4日後に、発送したよメールが届き、1週間強で無事に手元に届きました。サイトでみたよりも落ち着いた赤の表紙に、大満足です。

スケジュールページは、あまりに綺麗なレイアウトで、最初に書き込むまでにためらいもあったのですが、意を決してPelikan M200で記入してみると、その気持ちよい書き味にすっかり惚れてしまいました。
どんな風に記入するかは、これからしばらく試行錯誤していくことになると思いますが、それがまた楽しそうで、ワクワクしています。

ここでひとつ、困ったことが…。
「ノート&ダイアリー」で一緒に紹介されていたSchott's Miscellany Diaryのページに使われているフォントが、より好みだなぁ〜などという、新たな悪魔のささやき…。今回、Panama Diaryにしたのは、英語でトリビア的なことが書かれていても、どうせ読まないだろうなぁ、と思ったからなのでした。でも、 書かれていれば気になるから、英語の勉強にもなるじゃない!?という言い訳を思いついたのと、やはりあのフォントとレイアウトが気になるなぁ〜と…。

まぁ、来年版のお楽しみにとっておこうと言い聞かせている訳ですが、Panama Note は”別腹”という囁きがふつふつと湧いて来ていて、困ったものです。
Moleskineは持ち歩くのをやめたので(そのかわりに、5×3カードで読書ノートやらアイディアメモ、その他いろいろを書いています)、ちょっとまとまったことを書くのに、いいかなぁ〜なんていう言い訳が、頭を過るのですねぇ。
はたしてどうなりますか。
あの書き味を知ってしまった今となっては、我慢できるかどうか、甚だ心もとない今日この頃です。

ちなみに。これって何かに似てるなぁ〜と思ったら、恋愛初期症状と同じような感じだ、と思い当たりました。少しでも長く一緒にいたい、何をしていても相手のことが気になる、まさにそんな感じです。
目下、Smythsonへの恋心が全開状態です…。はぁ〜。