2010/08/19

j's pamcake cafeに行ってみました。

前から、ここの前を通るたびに気になっていたのですが、先日、時間調整をしつつ、軽く何か食べたいな、と思い、初めて入ってみました。



以前はハンバーガーのお店だったそうですが、その時は入ったことありませんので、内装などの比較はできません…。

店員さんオススメのパンケーキのセット(アップルシナモン)をオーダー。
アップルシナモンのソースのほかに、アイスクリームと生クリームもトッピングされていましたが、甘すぎない感じで、美味しかったです。
パンケーキ自体も、やわらかすぎず硬すぎず、フカフカした感じでした。

食事系のパンケーキもあるようだったので、また、機会があったら、行ってみたいと思います。
  

2010/06/08

ノートと手帳、5×3カード その2

II. 母艦ノートにたどり着くために
母艦ノートは、ひたすら時系列です。直近の出来事ならば、比較的簡単に、必要としている記事を 見つけることもできるのですが、時間が経ってくると、そうも言っていられません。
そこで、母艦ノートのインデックス的な役割を果たすものが 必要になります。
その役割を担ってもらおうと思っているのが、手帳と5×3カードです。

1)手帳その1 能 率手帳4月始まり普及版→Smythson Panama Diary
手書きに目覚めてしばらくの間は、それでもスケジュール管理はGoogle CalenderがiPhoneからも使えるので、それでいいと考えていました。
でも、会議の最後などに、次回の日程の相談をしたりする時に、新しい予定を書き込むのに、意外に面倒なんですよね、iPhoneのGoogle Calender。紙の手帳ならその日のページを開いて書き込むことは、簡単だなぁ~ということを改めて。
もちろんGoogle Calenderなどの場合は、ルーティンのことを書きこむのはすごくカンタンで、繰り返し機能を使えば、毎週とか毎月とか、もちろん毎日という予定は1 回の入力でずーっとキープしてくれる、という便利さはステキなことです。
で、両方のいいところを上手く使えばいいのよね、と思い立ち、見開 き2ページが1週間分の手帳を導入することに。できれば、万年筆での記入をメインにしたかったので、ネットでいろいろと情報を集めてみた結果、お手軽なと ころだと能率手帳の紙質がいい、という結論に。
ちょうど4月になったばかりの時期だったので、4月始まり版がまだまだ伊東屋の店頭に並んでいて、能率手帳も無事発見。

書き込んでみると、たしかに万年筆のインクが滲んだり裏写りしたりすることもなく、書き味もよくて、さすが老舗の製品だ~!と感じました。
ただ、当時わたしがこの手帳に使おうと思っていたのは、Lamy Safariのペン先EFでした。でも、EFでもちょっとこの手帳には太く感じられてしまったので、プレッピーという廉価版万年筆を試しに購入してみたところ、これがちょうどいい感じでしたので、太さ問題は、一応解決しました。
1ヶ月ほど使用してみて「たしかに、よくできた手帳なんだけど、どうもなんだかしっくり来ないのよねぇ~」と感じ始めてしまいました。
その原因はなんだろう?と自己分析してみると
①表紙のデザインが気に入らない
→1月始まりのデザインだったら問題なかったんですが、4月始まりのデザインは、もうひとつ




②左ページの時間メモリがいらないんじゃない?
→時間の決まった予定もないわけではありませんが、一日にそれが何本も重なるというのは、滅多にないけど、時間メモリがあると、ついそれに縛られてしまう
③右ページが上手く使えない
→毎日のTaskや時間に関係ないメモを書くには、スペースが足らない気がする
といったことが原因のようでした。

解決法は?と考えてみると
①については、シールを貼るとかカバーをかける、といった解決法がなくはない。
②については、時間のメモリを無視すればいいじゃん!と思えばいいのか???
③については、「NOTE & DIARY」で能率手帳をお使いの方が、Taskはスケジュール欄とは関係なく、どんどん書いていくので、年間2冊同じ手帳を使うべく、予備も買ってありますとおっしゃったのを見て「はぁ~、なるほど」と。

でも、なーんか手帳にこっちが合わせるって、本末転倒じゃない???という気がして、解決策を外に求めたのでした(というか、要は違う手帳を買って見たかっただけという説もありますが・・・)。

そこで、「NOTE & DIARY」のバックナンバーを取り寄せてみたり、ネットをあちこち覗いてみたりして、行き着いた先がなんと、あのSmythsonだったわけです。
「もう5月だよ~。あんな高い手帳、半年分、ムダにするんだよ~」とか、「もうちょっとお手軽なのがあるんじゃないの~?」という天の声も聞こえては来たのですが、結局、Smythsonさまの魅力には打ち勝つことができず・・・。

Smythsonは、大学の先輩で、センスがいいなぁ~とひそかに憧れていた方が、何年か使っていらっしゃったので、見たことはありました。当時は文房具への興味はさほどなかったので「なんか、カッコイイ手帳だなぁ~」とは思ったものの、真似っこして買う、というところには至らずでした。
ちなみにその先輩、ある年、HERMESの手帳に変えていらっしゃったので、それ以来、実物を見たことはなかったんですが、 ステキだなぁ~と印象に残る手帳であることは、間違いありません。
文房具への興味が湧いてきて、Webやら雑誌を見るようになると、時々ふっと顔を出すのが、Smythsonの手帳やノート。「あー、あの先輩が使っていた、アレだ!」と思い出しました。

Smythsonのサイトをみると、4月始まりのDiaryもありました。でも、春Ver.は確かに春夏っぽいさわやかカラーがステキではあるのですが、これを秋から冬にかけて使うのはちょっと、なぁ…と。
そして、来年の手帳がおそらくは、ヴァルカナイズ・ロンドンの店頭に並ぶのが秋。ってことは、絶対にその時期に2011年の手帳が欲しくなるに違いない!だったら、過ぎた5ヶ月分は、それなりの使い方を考えるとして、1月始まりの2010年版を買おう!!と。
折から円高のおかげもあり、ひょっとしたら時期が時期だけに多少のディスカウントがなされているのかしら?という29£+送料という価格を円換算してみると、想像していた値段の1/2近い値段で、送料込みだったというのも、後押ししてくれたんですけどね。

そして、Webでポチっとやってから、およそ1週間で、LONDONからやってきました~、Panama Diaryが。これまた予想以上に早かったです。発送したよメールから、4日くらいで着きましたから(注文したのが日本時間の金曜日だったので、発送したよメールまでに時間がかかったのかも?)。



日付と曜日しかない、見開きに8コマというレイアウトは、長いこと忘れていた感覚なので、とても新鮮です。使い方は、しばらくは試行錯誤することになると思います。 でも、そういう試行錯誤も楽しいよねぇ~、と思えるようになってきたのが、文房具に目覚めたということかも???


  

ノートと手帳、5×3カード その1

ノート第2弾を書こうと思っていたのに、すっかり間があいてしまいました。
その間に、いろいろと手帳構成にも変化が出たので、改めて。

I. 母艦ノート
相変わらずMoleskine Largeを母艦として使用しています。




まずは、日記。その日にあったことを、時系列に沿って記録。とはいえ、時間を書くことはあまりないのですが・・・。




次の見開きに、だいたい毎朝(仕事が休みの日は、あまりやらない)行うGTD+Rの結果を5×3カードに、その日のTask Listとして書き出したものを、貼ります。
Taskは終わったところで、赤鉛筆で横線を入れて、消していきます。
右ページには、その日に入ってきたレシート類を貼ることにしました。
ここまでは、毎晩、家でやること。

それ以外にMoleskineに書いていることは…。
1)はてなノート
毎日続けたいと思ってはいるのですが、これは毎日はなかなか続いていません。

これは、「辞書引き学習」を小学校で導入していらっしゃる深谷圭助さんの『大人の「思考ノート」の作り方』という本を読んで、始めてみたものです。
その日に出た疑問、「これナニ?」という言葉の中からPick Upした言葉を、Rhodia no.11に3つ書き出しておきます。それを辞書やWeb、手持ちの書籍などで調べて、ノートに書き写す、というもの。
辞書の解説記事程度なら、それほど長文にはならないので、手書きで写すのがよい、ということでしたので、それを実行しています。Webや本など、引用したいものが長文の場合は、コピーを貼り込むのでOK。今のところ、iPhoneの「大辞林」アプリをメインにしているのですが、やはり紙の辞書(広辞苑あたり)を入手しようかな?と思っています。
意外に、知っているようで知らない言葉とかモノってたくさんあるんだなぁ~、というのを、これを始めてみて、感じています。そして、「大辞林」アプリだと、関連項目がリンクされているので、そこまで読んで、関連性が大きい場合は、そっちも書き写していくと、興味が広がっていって、面白いです。こういうことを、小学生の頃からやっていたら、今頃は…、なんて思うのですが。物事に「遅い」ということはない、と思うことにして、これはなるべく毎日続けられるよう、今後もやっていこうと思っています。

2)本の抜書き
読んだ本には、興味深い記述、大事だと感じたところ、参考になりそうな文献情報などの箇所にポストイットを貼りつけています。それを読んでから1ヶ月くらい経った頃に拾い読みして、その段階でも大事だと思ったことを抜書きしています。ただ、この役割は、最近は5×3カードに移行しつつありますが。

3)観劇メモ&舞台写真




お芝居などを見た時に、気づいたことをそれ専用のメモ帳に今まではメモしていました。でも、最近はJotterと5×3カードを導入したので、そちらにメモすることにしました。で、その日見たお芝居のチラシやチケットを左ページに貼り、右ページにメモを貼りつけ、さらにあとから気づいたこと、調べておきたいこと、などを空いたスペースに書きこみます。
お芝居の場合、主な配役だけでも手で書き写すのは結構大変なのと、チラシにはビジュアルの要素もありますし、あらすじが載っているケースも多いので、後々の資料としての価値もあります。でも、それだけをまとめてファイルすると、後からそのお芝居について調べようと思ったときに、資料がバラバラに保存されているので、結構めんどうくさくて、ということが今まで多かったのです。
その日のうちに、少なくともチラシとチケットとメモを貼りこむところまでやっておけば、後は時間がある時に書き加えてもOKということで、面倒くさがりのわたしには、向いているようなきがします。
また、歌舞伎の場合、その月の舞台写真を劇場で購入できます(例外もありますが)ので、購入した場合は、それも写真コーナーを使って、貼り込みます。その時に、誰の何の役、というのをメモしておきます(似たような衣裳・顔の役柄も結構あるので、買ったときにやっておくのが吉!)




いずれも、基本はひとつの項目は見開き2ページ。左ページしかその時は使わなくても、右ページは後から、追加情報を書き込んだり、左ページの内容のまとめを書いたりするため、あけておきます。

チラシや舞台写真を貼り込むため、Moleskine Largeのサイズはないと、不便なので、ここは今後も変わらないと思います。



  

ジョッターって便利!

手書き生活になって、Rhodia no.11を愛用していたのですが、Rhodiaの表紙をめくる、というたった1つのアクションが、結構面倒くさかったりするんですね。
メモは、iPhoneに任せれば?という案もないわけではなかったのですが、iPhoneだと立ち上がるのに、これまたタイムラグと手間が…。

ちょうどPoICを始めて、5×3カードを使うようになって、これを持ち運ぶためのアイテムとして、トラベラーズノートの革カバーを使い始めました。
表紙の裏側にポケットをつけて、Rhodia no.11を差込み、裏表紙の裏側にもポケットをつけてそこに方眼のカードを差し込みます。書き終えたカードは、クリアポケットの中に収納、という風に使っていました。

トラベラーズノートの革カバーでも、表紙をめくらないとメモがとれない、という点は改善されず。何かないかしら???と思っていた時に、Twitterでジョッターというものがあるというのを知り、さっそく検索。
あー、なるほどこういうものなのね、と。

ただ、実物を扱っているお店がなかなかなくて、やっと銀座伊東屋のM2フロアで発見。ショーケースから出してもらって、手にとると革の手触りもいいし、かさばらなさそうなので、試しに購入してみました。

その日は、新橋演舞場で花形歌舞伎の夜の部をその後観劇したので、さっそく、ジョッターを使ってみました。
セットしたカードはコレクトのアイテムC-356という、タテイチに横罫の薄口カード。芝居を見ながらのメモだと、どうしても手元を見ないで書くので、後でそこから要点を書き出さないと読めないので(笑)、PoIC用のカードだともったいないなぁ~と思い、伊東屋で一緒に購入してみました。
ジョッターは、カードホルダーとしてだけでなく、テーブルなどがないところでの筆記の際に、台にもなるのですね! そして、5×3だと、手が小さいわたしでも、片手で支えるのにちょうどよいサイズ。
書き終えたカードをジョッターから抜く時にも、あまり音がしないのが良いです。

薄口のカードにしたおかげで、惜しげもなくメモがとれるし(←貧乏性)、これはいいぞ!と。ただ、罫線がない方がいい場合もあるので、無地の薄口カードも追加購入しました。すると、ジョッターがもう一つ欲しくなるのですよねぇ…。
はい、すっかり物欲を刺激されました。そこで、青山のヴァルカナイズ・ロンドンに行って、スマイソンのメポケットメモ(スマイソンは、ジョッターという名前はメモ帳カバーに使っているので、ポケットメモだそうです)を購入してしまいましたよ…。

で、伊東屋オリジナル?の方にC-356を、スマイソンの方には無地のC-1531をセットしました。
PoIC用のC-3532(方眼・厚口)はというと、相変わらずトラベラーズノートのカバーの中に入れています。
というのも、PoICのカードは、基本的にテーブルや机の上でしか書かないので、あくまでもカードが汚れたり曲がったり折れたりしないように持ち運べる入れ物があればOKだからです。

ジョッターに入れたカードは、お芝居・落語などを聞いた時のメモや、電車の中や食事の途中などに気づいたこと、Taskを思い出した時のメモとして利用中です。







  

2010/06/02

お気に入りのレシピ本

4月末あたりから、自炊生活が復活しております。
自炊をはじめると、ゆるーいマクロビをするのですが、レシピでなかなか「これは美味しい!」というものがないんですよね。
ムリにお肉やお魚っぽい味を出そうとしているようなのは、あまり好きじゃなくて、野菜の味を上手く引き出すような味付けがいいなぁ~と思うのですが。

で、マクロビの料理本を見かけると、一応チェックしてみたりはしているのですが、やっと「これは美味しい!」と思える本に出会いました。
毎日のマクロビオティックみなみ屋さんのお弁当』 です。


タイトルにもある通り、お弁当のレシピ集がメインですが、普通のおかずもいろいろと紹介されています。
そして、作りおきができるお惣菜のレシピが充実しているのが、ありがたいです。

ひじきの煮物でも、オーソドックスなものの他に、れんこんと炒め煮にしたものも。
さらに、それをアレンジしたサラダやチャーハン、マフィンなどのレシピが載っています。


また、季節の旬の野菜を使った漬物や、普通なら捨ててしまうふきの葉っぱの使い道なんていうのも、紹介されています。
ふきの葉っぱは、ゆがいてお醤油につけておくと、2ヶ月くらいは冷蔵庫で保存でき、おむすびに海苔のかわりに巻くと、おいしいです。
ついうっかり、ダメにしてしまうことの多いきゅうりも、蛇腹に切って千切りにした紫蘇と一緒に梅酢醤油に漬けると1週間は保存できるということで、さっそく試してみました。

新たまねぎのピクルス、ふきの味噌漬けなども、お弁当はもちろん、朝晩の食卓でも活躍しています。
今のところ、作ってみた料理は、どれもだいたいわたしの好みの味付けで、しかもそれほど手をかけなくてもできるものが多いので、大いに助かってます。

常備菜があることで、帰宅が遅い日でも、冷凍のご飯を解凍して、おみおつけだけ作ればいいや、と思えるので、外食がめっきり減りました。
お弁当も、無理せず時間がない日は、おむすびと常備菜だけ、とか、ごま塩ごはんと前の日の煮物と作りおきの漬物といった具合に、メリハリをつけて、結構続いております。
そして、材料をムダにする確率がそうとう下がったのも、地球にもお財布にも優しくて、いいことだなぁと思う今日この頃です。

お料理のレシピって、味の好みが人それぞれなので、必ずしもみんなが「おいしい!」と思うかどうかは別だとは思うのですが、野菜の美味しい食べ方を探していらっしゃる方や、マクロビを始めたいけどめんどくさそうという方には、試していただきたいレシピ集です。
  

2010/05/25

Smythsonに恋しちゃいました

手書きの良さに目覚めて、半年。
今まで、スケジュール管理はGoogle Calenderにお任せしていましたが、紙の手帖がもちたくなって、お試ししてきました。

最初に入手したのが、Quo Vadis Excective4。これは、ずいぶん前に、真四角の形の可愛らしさと、ヴァーチカルタイプの使いよさが気に入って、数年、愛用していました。
ただ、いかんせん持ち歩くのにはちょっと大きい。
Moleskine Large Squaredを持ち歩くと、2冊はさすがに…ということで、これはデスク常駐に。使い方も、スケジュール帳というよりも、毎日のタスク管理用に落ち着きました。
時間軸は無視して、GTD+Rで洗い出した、あらかじめわかっている仕事とプライベートのタスクを書き出して行きます。この方法で便利なのは、毎日やらなければならないルーティーンワークや、やり残したタスクを横に→を延ばして行ける点です。
このアイディアは、「ほしのちゃんネル」さんのエントリーを参考にさせていただきました。

続いて、持ち歩ける手帖を何か、と思い同じく「ほしのちゃんネル」さんが使っていらっしゃる能率手帳の、普及版4月始まりにトライしてみることに(ほしのさんは、なんと革装のゴールドをお使いとのこと)。
能率手帳も、実はQuo Vadisを使う前に、何年か使ったことがありました。でも、あのいかにも「ビジネスマン向け」という装丁に馴染めず…。
万年筆の書き心地が素晴らしい紙質と、コンパクトサイズ で持ち歩きに便利、という点では申し分ないのですが、いかんせん、装丁が…。普通の1月始まりの装丁だったらば、なんの問題もなかったと思うのですが(それなりに年齢を重ねて、あの素っ気ない装丁が逆に味わいだと感じられるようになりましたよ、わたしも)、4月始まりは、あの装丁のものが見当たらなかったんです…。
そして、左ページの時間のメモリが逆に邪魔に感じられてしまい、どうもこれもイマイチわたしには馴染めず。
時間に縛られる予定も1日に一つや二つある日もあるのですが、毎日ではないので、あのメモリがなんとも半端に意識のうちに侵入して来て、無視しきれないのです。
 右ページも、日々のタスクや買い物の記録を記入するには足らないし、と。

うーん、何か別の手帖で「コレだ!」というものはないかしら、と思い始めたところで、実物を見てみたいなぁ〜と思っていた「ノート&ダイアリー」というムック本と、書店で遭遇したので、さっそく購入。
そこで見つけたのがSmythsonのダイアリー。この手帖、学生時代に「センスがいいなぁ〜」と常々思っていた先輩が、何年か愛用していらしたので、知ってはいたのですが、伊東屋などでは見かけたことがなく、すっかり忘れていたのでした。

薄くて軽いにもかかわらず、万年筆で記入しても裏写りがない、というのに惹かれて、取り扱いがあるというヴァルカナイズド・ロンドンへ実物を見に行ってみたのですが、なにしろ5月も半ばになろうという時期。ノートはいろいろな種類の在庫がありましたが、ダイアリーは入荷の予定なし、とのこと。紙や表紙の材質、装丁の基本は一緒というノートを手に取ってみて、その薄さ軽さ、たたずまいの美しさにすっかり魅せられてしまいました。
とはいえ、ノートは今の所、Moleskine Largeを使うという方針に変更はないので、2011年版が出るまでお預けかなぁ〜、とちょっとがっかりしながらお店を後にしました。

とはいうものの、やはり諦めきれず、ネットで検索した本家のサイトを見てみると、なんとまだ2010年版の扱いがあります! そして、2010-11という日本でいうところの4月始まりらしきバージョンも。しかも折からの円高のおかげで、価格も日本で買うよりも、かなりリーズナブルな模様。これはもう、買うしかないでしょう!と気持ちが固まり、どれにしようかとサイトをじっくりと観察。表紙の革の色と、紙の手帖を使い続けるなら、おそらく2011年版を今年の秋には何かしら入手してしまうであろう、という予想から、1月始まりのPanama Diaryの赤を註文したのでした。

注文してから4日後に、発送したよメールが届き、1週間強で無事に手元に届きました。サイトでみたよりも落ち着いた赤の表紙に、大満足です。

スケジュールページは、あまりに綺麗なレイアウトで、最初に書き込むまでにためらいもあったのですが、意を決してPelikan M200で記入してみると、その気持ちよい書き味にすっかり惚れてしまいました。
どんな風に記入するかは、これからしばらく試行錯誤していくことになると思いますが、それがまた楽しそうで、ワクワクしています。

ここでひとつ、困ったことが…。
「ノート&ダイアリー」で一緒に紹介されていたSchott's Miscellany Diaryのページに使われているフォントが、より好みだなぁ〜などという、新たな悪魔のささやき…。今回、Panama Diaryにしたのは、英語でトリビア的なことが書かれていても、どうせ読まないだろうなぁ、と思ったからなのでした。でも、 書かれていれば気になるから、英語の勉強にもなるじゃない!?という言い訳を思いついたのと、やはりあのフォントとレイアウトが気になるなぁ〜と…。

まぁ、来年版のお楽しみにとっておこうと言い聞かせている訳ですが、Panama Note は”別腹”という囁きがふつふつと湧いて来ていて、困ったものです。
Moleskineは持ち歩くのをやめたので(そのかわりに、5×3カードで読書ノートやらアイディアメモ、その他いろいろを書いています)、ちょっとまとまったことを書くのに、いいかなぁ〜なんていう言い訳が、頭を過るのですねぇ。
はたしてどうなりますか。
あの書き味を知ってしまった今となっては、我慢できるかどうか、甚だ心もとない今日この頃です。

ちなみに。これって何かに似てるなぁ〜と思ったら、恋愛初期症状と同じような感じだ、と思い当たりました。少しでも長く一緒にいたい、何をしていても相手のことが気になる、まさにそんな感じです。
目下、Smythsonへの恋心が全開状態です…。はぁ〜。
  

2010/03/08

わたしが手書きノートを復活させた理由 その1「お稽古ごと編」

お囃子の稽古を始めて、改めて感じたのが「手で書く」という行為の意義。
ここ数年は、いかに有効にデジタルで記録するか、ということばかりに気を取られていたた。
ところが、囃子のお稽古では、附(楽譜のようなもの)は師匠から基本的にはいただかない。だからお稽古の録音を聞きながら、手付を書き起こすことになる。しかし、この作業にパソコンはほぼ、役に立たない。その原因は、自分がスラスラと書けるほど、囃子のことを知らないからだ。
耳で聞いた音を、頭の中で記号に置き換え、それを表記するのに、いくつかのクッションが必要なのだ。

たとえば、自分に或る程度の知識がある事柄について、テレビの番組を見ながらツイッターにその内容を投稿することはできる。でも、よく知らないことについては、用語も知らないし、話の流れのも掴みにくいから、うまく投稿できないのと似ている。

そこで、久々の紙に手書きというスタイルが復活した。囃子の手のツブを一つずつ書いて行くのだけれど、これが案外、覚えることにも役立っているのではないかな?と漠然と感じていた。そして、ある稽古の時、師匠と雑談をしていたら「僕も、とにかく新しい曲を覚えなきゃならない時は、書いて覚えてますよ」と言われて、やはりそうなんだ!と。
その後、歌舞伎囃子人間国宝の堅田喜三久先生のレクチャーコンサートを聞きに行った時にも、「若い頃は、テープレコーダーなんて使えなかったから、とにかく毎日、演奏会に出かけて、そこで附けを書いて、夜、家でそれを清書した。そうやって書いたことが、記録ということだけでなく、たくさんの曲を覚える上でも、役に立った」という意味のことをおっしゃっていらして、ますます納得。


そんな訳で、囃子のお稽古に関しては、とにかく「書く」ということを続けている。

その後、能の仕舞と謡のお稽古を始めた。謡は「謡本」という楽譜のかわりになるようなものがある。仕舞も形式はいくつかあるようだが、「型附」という舞踊譜のようなものがある。ということで、すっかりそのテキストに頼っていた。

ところが、「経正」という曲の仕舞の「型附」をいただいたら、詞章に動きの指示が言葉で書かれたものだった。それで、しばらくの間、その「型附」に言葉を書き足していたのだけれど、それだと、この詞章のときに、自分が舞台のどの場所にいなくてはいけないのかが、イメージしにくいことに気づいた。
仕舞の中で、この詞章の時には、ここでこの型をする、ときっちり決まっているところが、必ず何カ所かある。でも、そこへ行くのが間に合わなかったり、謡が余ってしまったりするのだ。

もともと、イラストなどを書くのは苦手で、なんとか言葉だけで補足情報を書き込もうとしていたのだけれど、それでは自分の乏しい体験では足らないのだ。
そこで、発表会を前にして、ノートに詞章とともに居場所の軌跡を書いてみることにした。
すると、何足(歩数)でここへ行くためには、その前にここにいなくてはムリ!ということがわかってきた。
誰かに見せる訳ではないから、まぁ、いいかという程度のメモではあるけれど、あやふやだった詞章も動きと一緒に書くので、覚えることができる。


あー、やはり書くことって、大事なんだなぁと感じる今日この頃だ。
他のことにも「書く」という行為を復活させようと、手書きのノートを復活させた。
それについては、また項を改める。