2009/08/25

iPhoneアプリ「TSUZUMIN」は、なかなかの傑作!

昨日、twitterのTLで教えてもらった「TSUZUMIN」というiPhoneアプリを、さっそくDLして触ってみた。

さすが、音楽系に強いiPhoneアプリ!かなりいい線行ってます。



こんな画面が出てくるので、適当に
タップしてください。
すると、画面が変わります。















これが、Play画面。



とりあえず、掛け声のボタンをタップしてみると、人間国宝の声じゃない、コレ!?

「ホヲ」って、「ヲ」の使い方がかなりマニアックだぞw
でも、惜しいかな、うちのお流儀で附(つけ=楽譜の代わりの覚書)を書く場合、「ハヲ」「ヤヲ」なんだけどね…。

人間国宝のお流儀はどうだっけな???








そして、鼓の皮の部分をタップすると、「おお!ポだ!」
しかも、相当いい音だこれ。
少なくとも、わたしが打つよりはずっといい音(汗)
でも、「ポ」しか出ないのは、残念!と思ったら…。

昨日は、ちょうどお囃子のお稽古日だったので、お稽古場で師匠に「こんなもの、見つけました」と
見せると…。

なーんと、「タ」の音も出るじゃない!
さすが、師匠、直感的に、タップする場所を変えた!!



えーと。この鼓の部分に、黒い線が2本ある。
内側の、皮の色が濃い部分をタップすると「ポ」という音が出る
(これを乙=低い音という)。

で、外側のお花みたいな模様がついている、
皮の色が薄い部分をタップすると、「タ」という音が出る
(これを甲=高い音という)。









これ、本物の鼓でも、同じ。
鼓を打つ場合は、説明のページにも書いてある通り、「調緒(しらべお)」という麻の紐を左手で締めたり緩めたりする操作が加わる。

そして、音色には他に、弱く皮を打つ「プ」(乙の音)と「チ」(甲の音)がある。(「ペ」もあるとのことだけれど、うちの流儀の場合は、特別な曲でしか使わないので、普段はまったくご縁がない)


掛け声も、演奏する場合には、まだまだ他にもあるけれど、だいたいこの5種類の変形かな?
あと、曲調によって、語尾の上げ下げ、長く引っ張るか、短く切るか、という違いなど、いろいろあることはある。

「これ、人間国宝の掛け声だよ。たぶん、ポとタの音もそうだと思うな。サンプリングされてるからね、あの先生の音は」
と、師匠がおっしゃってた。
「あと、すごく、レスポンスがいいね、この画面を叩いたときの」
と驚いていらした。

「明後日、人間国宝にお目にかかるから、言っとこう!」
と、おっしゃる師匠の目に「キラーン!」という光が w

ちなみに、TVCMなんかでよく鼓の音が使われているが、かなりの確率で、人間国宝の先生のサンプリング音源らしい。

ということで、本格的なサンプリング音源を、iPhoneがかなりいい音質で再現しているアプリだということが、わかった。
願わくは、「チ」と「プ」の音も出せるようになると、とてもうれしい。
あと、録音できたりすると、なおうれしい。

締太鼓と大鼓、能管も出ないかなぁ~? そしたら、四拍子揃うから、面白いのにな
っていうのは、あまりにマニアックすぎるか…w


それにしても、こんなちゃんとした音でアプリを作ってくれた製作者さん、ありがとう!

iTunes StoreでTSUZUMINを見る
  

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