2009/08/28

一幕見席、存続か?!

歌舞伎座建替え計画について、記者発表が行われたのが、8月26日。
その際の報道では、一幕見席については、触れられていなかったため、悲観的に考えていた。

しかし、今朝、Twitterで「存続するようです」という記述を目にしたので、さっそく、そのネタもとのBlog「江戸と韓国と演劇と映画と」の「一幕見は存続するようです」というエントリーを拝見。
リンクが貼られていた
歌舞伎座サイトにUPされた計画書(PDFファイル)
を見てみた。

4. うち劇場部分の概要
客席数 現存(第四期)と同程度を想定 【参考:現存は1,859 席 一幕見席除く】
桟敷席、1 階席、2 階席、3 階席、一幕見席
舞台寸法 現存(第四期)と同程度を想定 
【参考:現存は間口27.5×奥行20.6×高さ6.3m】
まだ、「想定」という段階なので、これで、存続決定!と喜ぶのは早いのだけれど、現段階での計画に入っているということだけは確認できて、松竹さん、歌舞伎座さんが、ファンの声を聞いているようで、ちょっとだけ安心した。

なお、現在の歌舞伎座については、つい先日、こんな本が出た。


篠山紀信・坂東玉三郎『完全保存版 ザ歌舞伎座』(講談社)

 

 

 

また、歌舞伎座の写真集としては、歌舞伎写真の第一人者・吉田千秋さんの本も。

 

 

吉田千秋写真集 歌舞伎座―歌舞伎四百年記念』(朝日新聞社)



劇場というのは、建てただけでは実は単なる箱でしかない、というのは近年できた某劇場に初めて行ってみた時に、痛感した。また、かつては魅力に溢れ、輝いていた劇場も、何かのきっかけですっかりそのアウラを失ってしまうこともある、ということもある。

劇場というのは、そこを愛するスタッフ、役者、観客が集まって初めて、呼吸を始める。多くの人の心が、劇場をワクワクする玉手箱に育てていくものなのだ。今の歌舞伎座には、そうしたたくさんの人の愛がつまっている。だから、たとえ急な階段を上がろうとも、座席が窮屈であろうとも、歌舞伎座で見る歌舞伎が一番好きだ。

新しい歌舞伎座も、そういう劇場=小屋になっていって欲しいと願っている。

  

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